ボーヤンの今シーズンの不調について考える
ボーヤンの調子はだいぶ上向きになってきましたが、それでもやはり今までのシーズンに比べるとやや不調気味なのかな、と心配しています。
いろんな方が指摘されていますが、やっぱりスケーティングの伸びが比べものにならないほど良くなった事の影響は大きいと思います。そのせいで、元々壁ギリギリ気味だったジャンプのタイミングが余計につかめなくなったのでは無いかと。
ミラノワールドの時も壁が! というシーンがとても多かったですよね。
しかしスケーティングの向上自体はとても良い事です。シニアデビュー時と比べたら見違えるほどスピードがでてなめらかになりました。年末の中国ナショナルでは転倒がなくまとまってきた様子でしたので、四大陸にあわせてピーキングがうまくいっていることを祈るのみです。
ボーヤンはここぞ! という試合のピーキングが上手な方だと思うので、昨年同様、四大陸で復活劇を見せてくれるのではないかな・・・・・・。
これはGPシリーズヘルシンキ大会のフリー。国際大会のシーズン初戦でとっても心配しました。
ボーヤンは1年での成長が未知数と言っても良いほど著しく伸びる選手だと感じています。毎シーズン驚かせてくれます。今シーズンでかなりスケーティングが改善されたので、これに馴染んだ来シーズンはものすごいハイレベルな選手になっているのでは・・・・・・? なんてまだシーズン半ばなのに期待してしまいます。
そして気になっているのがセカンドが2Tになってしまいがちなこと。ナショナルはタノジャンプの衝撃で忘れかけていましたが、セカンドが2回転が多いんですよね。これはトップ選手としてかなり痛手ではないかなと思います。
セカンド3Tが戻ってくれば基礎点がいつも通りになるので安心できるのですが。どうでしょうか。
あと地味に気になっているのはステップのレベルの取りこぼし。だいぶプログラムが馴染んできたように見えたナショナルでもレベル3でした。これはボーヤン自身の問題なのか、振り付けが問題なのかわからないのですが、もったいないです。
残念ながら私はジャンプしか見分けられないのでステップの細かい、スリーターンがとかモホーク、ロッカーなどは全然見極められる状態にありません汗
四大陸ではレベルを落とさないように改善されていると良いなぁ。
これは恐ろしく改善されていたナショナルのSPです。
更に特筆すべきは上半身の表現の上達! 指先まで一層きれいになったなと思います。フラメンコのしなやかな手の動きには驚かされました。丁寧に丁寧にプログラムを大事に滑ろうとしているのがわかります。
SPのエアギターはきっと本人が楽しいのもあるんでしょうけれど、かなり思い切ってたくさん動いているのがわかります。ガンッガンッジャーン!! といった勢いでギターをかき鳴らすところは見ていて楽しいです。
また、SPでは途中膝をついている場面がありますよね。今までのボーヤンには無かった振り付けなので、新しい試みなんだなとうれしくなります。ぜひ来シーズンは長くて細い足を活かした、イーグルをたくさん入れたプログラムが見たいです♪
今年もボーヤンが真ん中で、宇野君とジェイソンと三人の表彰台だったらうれしいなと私の個人的な願望です。どの選手も大好きですが、やっぱり一番はボーヤンなので久しぶりに国際大会でとびっきりの笑顔が見たいです!
今フィギュアスケートはとても人気が高くなっている競技で、たくさんプレッシャーもある中競技を続けてくれて、私たちに見せてくれて本当に感謝です。
最近はナショナルで自信を取り戻したのか、weibo(ウェイボー。中国のツイッターとインスタグラムを混ぜたようなSNS)で元気な姿がたくさんアップされています。
こちらは世紀星の忘年会のようす。ポッキーゲームしているボーヤン達がかわいいです♡
ローリー先生も言っていたように、ボーヤンが世界一ハッピーなスケーターでいられますように。
四大陸までいよいよ一週間! 追い込み頑張ってねボーヤン。天天加油♪